6月

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僕、朝しか勉強出来ないんです。 もちろん授業は出てればちゃんと聞きますけどそれだけで理解出来るほど要領良いタイプの人間ではないのは自分が一番わかってます。 でも夜は早く寝ちゃうし、それ以外は最近は慧君達といるので朝しか時間はなくて頑張ってるんです。 慧君が頭良いのはわかってましたが、梅ちゃんも1回聞けば大体のことは理解出来る人だったようで僕が分からないことがある日には教えてくれています。 ただ梅ちゃんは教えるのは下手みたいでたまにどうしても分からないことがあるんです。 でもそんなこと僕には言えないし困ってたら、それを佐伯君が分かり易く言い直してくれたことがありました。 なのでやっぱり佐伯君も頭も良い人なんだと思います。 僕「確かに2人は羨ましいけど、ちょっと悩んでわかった時の嬉しさが僕好きだから…。 たぶん佐伯君もそれがわかる人だから教えるときも上手だし僕が苦手な数学も楽しく思えるんだよ。ちゃんと最後のところは僕に気付かせてくれるでしょ?やっぱり僕には佐伯君が羨ましいな」 佐「そういうところは前向きでやっぱり変なやつ…」 へ、変なやつ!? 僕なりに佐伯君を褒めてたつもりだったのに…
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