-1-

5/9
前へ
/39ページ
次へ
あれこれ考えながら バス停に辿り着くと、 わたしはベンチに浅く腰掛けた。 携帯を取り出し、 塾の間だけ切っておいた 電源を入れ、メールを チェックする。 見ると、彩加から、 『萌、ファイト!!』という メールが届いていて、 わたしは思わず微笑んだ。 きっと、田辺くんから 今日の事を聞いたのだろう。 …そうだ。 まずは彩加に相談してみよう。 小林先生とゆかり先生のことを、 彩加はすでに知っているんだった。 メールで相談するわけには いかないので、とりあえず 『ありがとう、頑張る!』 とだけ返信して携帯を閉じた。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

391人が本棚に入れています
本棚に追加