★橙☆

18/23
190人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「アランは…私の恋人…。先生じゃない」 「美希…」 頬や首筋に落とされるキスに、私は自然と声を漏らす。 『愛と恋は違うんだよ』 美生ちゃんと松本先生の言葉を思い出す。 「……好き」 好きと言う言葉を、アランは唇で受け止めた。 このまま… どこかに… 消えてしまいたい。 アランと二人で… 消えてしまいたい。 けど…… 無理なの……。 甘い吐息を塞ぎながら、アランは何度も耳元で囁いた。 「…あいしてる」 涙が枯れてしまうくらい…私は泣いたよ。 大好きなアランの腕の中で… 声を上げて…泣いた…。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!