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「アランは…私の恋人…。先生じゃない」
「美希…」
頬や首筋に落とされるキスに、私は自然と声を漏らす。
『愛と恋は違うんだよ』
美生ちゃんと松本先生の言葉を思い出す。
「……好き」
好きと言う言葉を、アランは唇で受け止めた。
このまま…
どこかに…
消えてしまいたい。
アランと二人で…
消えてしまいたい。
けど……
無理なの……。
甘い吐息を塞ぎながら、アランは何度も耳元で囁いた。
「…あいしてる」
涙が枯れてしまうくらい…私は泣いたよ。
大好きなアランの腕の中で…
声を上げて…泣いた…。
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