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アランの部屋…
開け放たれた窓から、風が時折吹き込む。その風に、レースのカーテンがユラユラと揺れた。
私達はそのまま…ベッドの上に倒れ込んだ。二人の重みでベッドは軋む。
躊躇しているアランに、再び唇を重ねたのは私。
アランの首の後ろに両手を回し、『離さないで…』と、泣きながら頼んだのも私。
アランに愛してるって、体全体で伝えたかったから。
私の体にアランの愛を刻み込んで欲しかったから。
だから…私は…
アランに抱き着いた手をほどかなかった。
アランはそんな私に…優しくキスを落とした。
「…やっぱり俺は…教師失格だ」
押し殺すような声で、アランは呟く…
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