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わたしが顔を伏せていると、
先生は自分の席に戻らず、
こちらに向かって歩いて来た。
……こっち来たって、
相手なんて、して
あげないんだから…。
すぐ側に、先生が立つ。
わたしの座る椅子の
背もたれと机に手をつき、
先生が顔を覗き込んで来ると、
わたしの心臓が
真っ先に反応した。
い、意地でもそっち、
見ないし…っ。
ドクドクと打つ鼓動が、
身体中で暴れはじめる。
そのいじめっ子オーラの
圧迫に、わたしはすぐに
耐えきれなくなった。
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