閑話休題

2/2
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
兄さんが部屋に入ったのを見送った後、僕は即座にパソコンを立ち上げた。そして、ブックマークを開きパスワードを入れてログインを完了させた。すると、僕以外のメンバーは来ていたみたいだ。 ーリンリンさんがログインしました。― あおっち:リンリンさんいらっしゃい! リンリン:こんばんわ、兄さんが寝たみたいなので参上しました☆ 挨拶を入れて更新ボタンを押すと、即座に返事が来た。 いざよい:あの後、泉ってば心配してたよ!まぁ、校長が殴られたのはいい気味だったけど… なぐモン:そもそも、あの先生がまともに授業しないからじゃないか(o ><)o範囲が終わらなくて、僕兄さんに教えてもらうんだ! リンリン:なら、便乗して僕もお願いしてよろしいでしょうか? 軽い世間話をした後、改めて話をすることに。 リンリン:兄さんが心を決めたようです。泉ちゃんにアプローチするそうです。 いざよい:やっとなの? なぐモン:やっとか~おめでとう!(*^ワ^*) あおっち:それなら、僕ら協力するよ!目指せ、両思い! その言葉に、心から安堵した。不本意とはいえ略奪愛なのだ。傍から見たら両想いな癖に、いちいちお互い遠慮するからそうなるのだ。面倒な兄を持つと苦労するなぁ…そう思いながら、夜も遅いのでログアウトしてからベッドに入る。ゴロリと寝転がり、恋人との写真にキスをした後目を瞑った。 『あのね、私…緋月君に嫌われちゃったかな?』『もう、秋月と目を合わせられない…』 2人の苦悩はよく知っている。だからこそこの一言を送りたい。 「いーから、とっととくっつけよ馬鹿が」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!