139人が本棚に入れています
本棚に追加
「そこにいるのは…誰だ?」
心地の良い甘い低音ボイスが耳の中にスゥっと通る。
俺はビクッと体を硬直させる。
「隠れてないで出てこいよ。」
そんなこと言われて出ていく馬鹿は居ねーよ!
心の中でツッコミを入れる。
正直、そんなことを考えている余裕はあんまりない。
てか、吸血鬼にこんな所で会うなんて誰が予想出来んだよ! 出来るわけねぇだろ!?
「……出て来ねぇってことで良いんだな……? なら、そこを動くなよ?」
地を這うような、低く何かしらの
オーラを纏ったような声。
そー言えば、妹が持っていた声優のCDに似てる声の人が居たような……。
最初のコメントを投稿しよう!