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って、そんなことはどうでも良いんだよ!
今はそれどころじゃない。
あの男が “動くなよ” と言ってから俺の足は動こうとしない。
てか、足に力が入んねぇ……?
「……何だよこれ。おい、動けよ。」
必死に足を動かそうとするがピクリともしない。
……やばいやばい。
このままじゃ、あいつに見つかる。
そう思ったときにはもう手遅れで、俺の前にはさっきの男だと思われる人物が立っていた。
「チッ。んだよ男か。 女なら血うめぇからラッキーだと思ったんだがなぁ。」
「血……? やっぱり……吸血鬼……。」
舌打ちをしてから、ニヤッと妖艶な笑みを浮かべる男。
それに対して俺は、わなわなと震える手で男を指差す。
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