夏の夜

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「男の血は好きじゃねぇけど喉乾いてるし、お前女顔だし大丈夫か。」 ボソッと呟く声の一つ一つがくすぐったい。 思わず体が震える。 震えに気付いた暁がフッと笑い 「何だよ。今更怖くなったか?……ん?」 と聞いてくる。 その声が色っぽく聞こえる俺はもう末期なのかもしれない。 言い訳みたいになるけど、これはしょうがないと思う。 考えてもみてくれよ?イケメンの顔が俺の顔の近くにある。 しかも!声までもがイケボと来た。 そりゃ男でもトキメクよな← え?無いって?嘘だぁ。……………まあ、無いか。
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