夏の夜

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俺の返事を聞いたあと、ふーん。へぇー。と一人で何か納得している暁。 「優。お前やっぱり面白いな。 久しぶりに楽しめそうな玩具見つけた。」 俺は顔を背けたまま 玩具ってなんだよ。 と心の中で思った。 そう思ったのも束の間、耳元で 「そろそろ優の血吸わせて貰うからな。喉が乾いてしょうがねぇ。」 と、囁かれる。 今さりげなく“優”を強調された気がするけど、気のせいだよな?…… うん、気のせいだ。 「……ちゃんと踏ん張れよ?」 ……ん?踏ん張れ?何を? と思った瞬間に肩に何か刺さる感触がした。 「──イッ!?」 それが牙だと言うことは一瞬で理解ができた。 ……でも、踏ん張れの意味がまだ理解できない。
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