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「優……。 お前の声、結構クるな。」
「んっ! な、なん……て、言った?」
「……何でもねぇ。」
暁の言ったことが聞き取れなくて聞き返したがそっぽ向かれた。
……お、治ってきたかも。
「はぁ、っ。やっと……な、治ったぁ……。」
死ぬかと思ったよ。
もう吸血鬼に血をあげる何て簡単に言わねぇからな。
……甘いものが絡んでなければ。
「……そう言えば俺の血どうだった……?」
「……は?何でそんなこと聞くんだ?」
「何でって 男の血は飲みたくないんじゃないのか?」
さっき、男の血だけどしょうがねぇ。 とか何とか言ってた気がする。
「あぁ……それか、ただ単に男の血は不味いってだけが理由。女の血は何か甘いんだよ。」
「血にも美味しい不味いが有るんだな……。」
ちょっとだけ吸血鬼に興味がわいた。……ちょっとだけな。
「でも、優。お前の血は女よりも甘かったんだが、何故そんなに甘いんだ?」
「俺が知るか!……甘いものばっかり食べてるからじゃねぇ?知らねーけど。」
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