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学校に着き、自分の教室に行くとクラスの雰囲気がいつもよりも少し騒がしかった。
「おーっす。優おはよ。」
「おはよー、なぁ啓介なんかあったのか?」
俺と今話している男は、俺の家の隣に住んでいる所謂幼馴染みだ。
橘 啓介(たちばな けいすけ)
幼稚園、小学校、中学校、高校が一緒だったから今のところ離れたことがない。
「んー?あぁ何か昨日の夜に、この地域付近に事件があったらしくてさぁ。」
「事件? 」
「そうそう、昨日の夜にさ…」
啓介が詳しく教えてくれようとしたとき、タイミング悪くチャイムがなった。
と、同時に先生が教室に来た。
「あー…。ごめん、また後でな!」
啓介はそう言うと自分の席に戻っていった。
結局俺は内容を知れないままHRが始まった。
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