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「皆さんも知っていると思いますが、昨日の晩に多くの女性が何者かに襲われると言う事件がありました。」
夜遅くに出歩かないように。と担任が心配そうに言う。
…………そー言えば、昨日の夜って。
俺は頭のなかで、昨日の出来事を思い出す。
昨日はコンビニに行って…………それから、暁紫音って吸血鬼に会って…血を吸われたんだっけ…?
それで…………
「 ─…い。 おーい?優?」
「!? なっ、何?」
頭のなかで回想していた俺は啓介に呼ばれていたことに気づかずビクッと肩を揺らした。
「何って、HR終わったから遊びに来たんだけど。」
「遊びにって…w」
「あ、HRが始まる前に言おうとしたこと、やっちゃん先生が全部言っちゃったw」
やっちゃん先生とは、八塚(やつか)という女の先生のあだ名ね。
「事件ってその事かぁ…。」
「優も気を付けなよ? 男だけど女の子みたいな顔してるし…………あーっとごめんごめんw 冗談だから怒らないでw」
女の子みたいな顔って聞いた瞬間の俺はきっと、どす黒いオーラを放ってたと思う。
それに気づいた啓介にが謝る。
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