夏の夜

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思えば、あの日の夜に出掛けたのが間違いだったのかもしれない。 「あー。腹減った。 コンビニにおやつ買いに行くかぁ……。」 そう思った俺は、財布を持って冷房が効きすぎて寒くなった家を出た。 外に出た瞬間、冷えきった体に蒸しっとした空気が絡みつく。 「うわぁ。あっつー。」 体温は次第に上がり、真夏だから汗が止まらない。 早く冷房が効いているコンビニに行きたいという意思が強いせいか、自然と進む足が速くなる。
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