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「帰り道には十分に気を付けてくださいね? 最近は物騒な事件が多いですから…………。」
会長は眉を八の字にしながら、心配そうな顔をして言う。
「大丈夫ですよ! そんな奴が来たら返り討ちにしてやります!」
「わぁ、それは凄いですね! 」
自信満々にファイティングポーズをとる俺。
会長は微笑んで俺を見る。
「あ、俺そろそろ帰ります。 さようなら会長!」
「さようなら榊原君。」
俺はペコリとお辞儀をして靴箱を目指す。
自転車置き場に行くと…………。
「よっ!遅かったなぁ。」
何故か啓介がいた。
待っていてくれたらしいから啓介と一緒に帰った。
───────────
「榊原 優君…………ですか。 兄さんは面白い人を見つけましたね…。」
俺はまだ知らない……。
「あ! 居た! “暁”会長ー。探しましたよ!」
学校の生徒会長が………。
「ごめんなさい。今から戻ります。」
暁紫音の弟であり、吸血鬼であることを…………。
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