夏の夜

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「……吸血鬼……なのか?」 恐怖と好奇心が混ざって頭が混乱している。 相手に聞こえないように呟いたはずの声は混乱した頭によって声量を抑えきれていなかったらしく、 ぐったりとした女性を壁に凭れさせるように座らせていた男性がパッとこっちを見る。 「……ッ!」 俺は慌てて近くにあった角に隠れる。
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