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「「あははははっ、ふなきちの奴、またフラれてらぁ!」」
「誰だっ、この島で一番の船である俺様を笑った奴は!?」
小麦色が綺麗な双子の船にからかわれたふなきちくんは、私から離れてその二人を追い掛けていった。
「待てー!」
「「誰が待つかー! バーカバーカ! みちびきねーちゃんは、お前なんか相手にしないんだよーだ!」」
「このガキィ!?」
それを見届けた私は、直ぐに海へと視線を移す。他の船達は帰ってきたのに、彼だけは一向に姿を見せなかったからだ。
「遅いなぁ……“すなお”ったら……何処で油売ってるのよ……」
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