1人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は“すなお”、船の仕事をしている。船ってのは海に出て、海の幸を分けて貰うんだ。
「みちびきちゃん、何時もの高台に居ないから心配しちゃったよ……」
時間に遅れちゃったのは、真っ先にみちびきちゃんのいる高台に行ってたからなんだけど……言ったら怒られそうだから、これは秘密。
「遅くなってごめんねー、みちびきちゃん」
船着き場に辿り着いた僕は、謝罪と共にみちびきちゃんを眺める。真っ白で、背が高くてカッコいいけど、凄く可愛い。見ていて笑顔になるし、疲れも吹き飛んじゃう。そして、何だかんだで僕を待っていてくれる……優しいみちびきちゃんが、僕は大好きだ。
「何をニヤニヤしてんのよ、気持ち悪い! 余計な心配させないでよ、すなおの馬鹿! すなおなんか沈没しちゃえば良いんだわ!」
だが、残念ながら僕は彼女に嫌われている……とほほ。
最初のコメントを投稿しよう!