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「二人とも、分かってると思うから
細かいことは言わないけど。
…ちゃんと自分で反省、
出来るよね?」
放送は――
最後まで最悪だった。
話はかみ合わないし、
月子ちゃんはのらりくらりと
遠まわしにわたしを攻撃するし、
それに動揺したわたしが
段取りを間違えるし――。
いくら月子ちゃんから
揺さ振られたとしても、
2年半もやってきたわたしが
翻弄され、うまく
進行出来なかったというのは
力不足以外の何ものでもない。
「すみませんでした…」
わたしがしゅんとして
頭を下げると、更科くんが
横から手を伸ばし、
わたしの肩を抱いた。
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