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その変わり身が、逆に怖すぎる…… そう思ったけど、野島さんも他人を煽るような表情は消していて 「ありがとうございます」 と、柴崎 圭と同じような本心の見えない営業スマイルを返していた。 これは…… 私はこの二人が恐ろしく対立している事が、十分な程、いやそれ以上に理解したのだけど、そもそも何故、こんなにも二人は対立しているのだろうか? これは今の出来事だけではない、もっと他に理由もあるのかもしれない。 そんな気がする…… 私はなんだかワケのわからない不安が込み上げて、少し怖くなった。 だが私の横に座っているこのお喋り野郎……不安に怯える私とは反対に終始ヘラヘラ、ニヤニヤしていた。 こ、このヒトは……一体、何を考えてるんだ? 私は呆れて笹島さんの顔を見る。 このヘラヘラニヤニヤ顔のおかげでさっきまでの不安や怖さに怯える感情がぶっ飛んで消えてしまった。 消えたどころか、何だか無性にムカついてきて…… このお喋り野郎に対しては、やっぱり呪うだけじゃダメだ! 思いっきり祟ってやる方が絶対いい! と、鼻息荒く笹島さんを睨みつけた。 ……ん? あれ? ちょっと待って。 座敷童って、呪ったり祟ったりしたっけ?
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