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何の話をするんだろう…… 二人の話が気になったが、笹島さんが「行こう」と言って私の背中に手を添えた。 私は頷き、笹島さんに支えられながらエントランス外に向かった。その後ろを私達への手土産と言っていた紙袋三人分を持って川田さんが歩く。 私達が何も話さないまま、エントランス外に出ようとした時 「笹島さーん」 書類を持った剛田さんが追いかけて来た。 「あ、しまった!」 と言った笹島さんは困った顔で私を見る。 「ごめん!ちょっとだけいいかな?」 と言ったものの、私と川田さんの二人だけにしてしまう事が気になったのだろう。 笹島さんは、チラッと川田さんを見た。 「はい。私はもう大丈夫ですから、心配しないでください」 笹島さんに早く剛田さんの元に言ってくださいと、私は微笑んだ。 「じゃあ、ちょっと待ってて。すぐ、すぐに終わるから!」 と笹島さんが言うと川田さんが笹島さんに言う。 「私がついてますので、ご安心ください」 その言葉を受けて笹島さんは川田さんに 「すみません。すぐ戻ります」 と一礼して、走って剛田さんの元に向かった。
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