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「足を持ったのは、やっぱり笹島さんかな? うん!そうだよね! いや、そうであって欲しいし、そうあるべきよ!
だいたい野島さんが私の足を持って運ぶなんて……そんなの恐れ多いし!
そんな事はあり得ないし、仮にあったとしたら……申し訳なくて一生、足を向けて寝れないよ!」
考えるポーズでぶつぶつ言い続けると
「……要するに花菜は、自分の頭と足を野島さん達が持ち、それも土嚢か死体を運ぶような格好で運んでくれたと思っているワケね」
千沙は呆れた顔をした。
「へ? いや、普通はそうでしょ?。
だってテレビとか見ていたら、担架とかで人を運んでるじゃない?
その担架が無かったら、頭を持つヒトの足を持つヒトがいて、そーやって人を運んでくれてるでしょ?」
千沙は『はぁー』と大きなため息をつく。
「花菜って、現実的というか……乙女脳が全く無いのね」
「え?」
「誰が女子を土嚢か死体みたいに運ぶのよっ!それとも、花菜はそっちが良かったの?」
「え?え?」
「普通はおんぶとか、お姫様だっことかを想像するものでしょ?」
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