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おんぶと聞いて、私はパァと明るい顔をした。 サスペンスドラマとかで真っ先にお陀仏になったキャラみたいな扱いより、そりゃあおんぶの方が断然いい!いいに決まってる! ニコニコした顔で、ウンウンと頷いたが、ふと気づく。 ん?あれ?  私をおんぶしてくれたとしても、私の部屋は二階だ。 つまり誰かが私をおんぶして、わざわざ二階まで上がってくれたって事よね? 自分ではそんなに重くはない方だと思っているけど、私は背がある分、他の女の子よりはちょっとばかり重いよ……ね? ──サーと血の気が引いた。 「ちょ、ちょっと待って! 誰が私をおんぶしたの?!」 野島さんと笹島さんのどちらかが私をおんぶしたとしても、二階まで階段を上がるんだよ? おんぶしている人は大変だし、その後ろをついて歩く人は負担を軽くするように助けるよね? それなら…… 「誰が私のお尻を押してくれたの?」
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