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終了フラグの鐘と共に人生が終わった感に打ちひしがれる私だったが、今度は鐘の音ではない現実の音、玄関のチャイム音が鳴り響いた。 え? 誰か訪ねてきた? そう思うのと同時に千沙が 「あ、来た!」 と言って玄関に向かって行った。 「今、開けます」 ドアの向こうにいる人物に声をかける千沙の声とドアの施錠が外れる音がして、玄関のドアが開く音がした。 「千沙ちゃん、ありがとう。迷惑かけたね」 という声が聞こえたけど、この声は…… 「花菜、大丈夫か?」 部屋に入るなり心配そうに私を見る──お兄ちゃんだった。 「お兄ちゃん、どうして?」 驚く私に、お兄ちゃんは何故か怒り口調になって言う。 「どうしてじゃないわ! お前の事で俺に連絡があったから、急いで来たんだよ!」 「え?誰がお兄ちゃんに連絡したの?」 驚いて千沙の顔を見ると、千沙は苦笑いして首を横に振った。 じゃあ、一体誰が…… 私はもう一度お兄ちゃんの顔を見る。
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