ミルクチョコレートの鏡
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私はその鏡を、もらった日の帰り道、アスファルトにくれてやった。 軽いメロディーと共に、粉々に散らばった、茶色のプラスティックと、銀色のガラス。 鋭い風にさらわれない大きな欠片を、すっかりくたびれたブーツで砕いた。 小さく、色もわからなく、音もしなくなるまで。 季節は冬。 私の心にも冷たく固くなっていた。 .
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