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***** マミさんに挨拶をしてから、 和真さんに見送られて 玄関を出た時には、 すでにギリギリの 時間になっていた。 「先生、…今日は、 ありがとうございました」 わたしが声をかけると、 階段を降りかけていた 先生が、振り向く。 「いや、あんまり構えなくて、 悪かったね。 母親も仕事だったし、 マミさんも忙しい人だから」 「…そんな…。 とっても楽しかったです」 「そ。…よかった」 先生が門扉を開け、 わたしを促すように 見上げたので、急いで 階段を降り、門を通過する。 「今度は、母親にも会わせるから」 耳に飛び込んで来た さりげない言葉に、 わたしは驚いて 先生の顔を見上げた。
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