第1話

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『……おかあさん……なにしてるの……? 』 僕が母と呼ぶ女が、ゆっくりと僕の服に手をかけている。 『祐朔……』 僕の名を呼び、愛しそうな顔をして次々と僕を覆っている布を剥ぎ取っていく。 『おかぁさん……そんなことしたら、ぼくさむいよぉ……?』 幼い僕は涙声になりながら微かに感じている恐怖を訴えていた。 女はそれを聞き、より妖艶な笑みを浮かべていた。 『恨むなら……自分を恨みなさい……私の……祐朔――……』
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