僕の姉ちゃん、ぶっ飛んでる

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「だが、相手にとって不足はない。操られているとはいえ、罪なき者を刃にかける真似などしたくはなかろう。一刻も早く上泉殿をお助けせねばな」 『さすがは姫様。秘策がおありのようですな』 「おぬし、妾を誰と心得える? ポッキー片手に、薄ら寒い身なりで悪を仕置いておる妾を、まさかうつけ者だと思うておるのではあるまいな?」 『いえいえ、決してそのようなことは……。  肌を露出するのは、月の魔力を最大限に取り込む為。ポッキーなる菓子も、その養分を邪気眼の触媒として利用する為。姫様が得意とする南蛮幻術、この爺は重々承知しておりますぞ』
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