僕の姉ちゃん、ぶっ飛んでる

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 ……な? 痛いだろ?  芝居が終わったら、姉ちゃんは「ちょっと買い物してくるよ~」と告げつつ外に出て行った。  おいおいちょっと待てよ、ついさっき辻斬りがどうのこうのって自分から話してたじゃないか、と少し焦ったけれども、幸いにも姉ちゃんはすぐに帰ってきた。  両手の手提げ袋には、たくさんのポッキー。 「好きだからさ、買ってきちゃった」  照れたように小さく舌を出しつつ、姉ちゃんは何箱かポッキーを平らげた。 「あれ、なぁにぃ~? もしかして祐希ったら、あたしのこと心配してくれてたのぉ~?」
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