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◇ #2
リビングで、散々身体を重ね合わせたはずで。
疲れはて、充分と満足した私は動けずにその場にうなだれ、蓮見によってベッドに運ばれたのだけれど。
結局、また蓮見にいいようにもてあそばれて。
気がつけば、第二ラウンド。
一度火照った身体が、こんなにも冷めやまぬものだっただなんて、それも初めての経験。
蓮見の腕が、背を向けて横たわる私の腰に回って、抱き寄せて。
何度も、何度も。首筋に歯をたてて。味わうように舌を這わす。
裸のまま、互いに触れあう肌と肌が擦れあうだけで、
それだけで、恥ずかしくもかつての自分を見失う。
冷静さなんて、ない。
身体の奥に、じわじわとずっとある、その女としての感覚がいつまでたってもおさまらず
蓮見に身を任せているうちに時間がすぎて思考も蓮見の身体に全部もっていかれる
――そしてその時の流れに気がつかないまま自然とまた繋がっていた。
快楽に、記憶がショートする
いくらでも押し寄せる、波。
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