4/19
前へ
/35ページ
次へ
動こうとしない身体 さっきまであんなに眠くて仕方なかったのに。 ドアにもたれかかったまんま、廊下の遠くを意図せずにずっと眺めた ダメ、って。 どういう意味なんだろう。 まさか、もう。――これで、おしまい、って事? 恋愛なんか、って思ってた それでやっぱり 私なんかには、要らなかったんだ、と。 諦めて扉を閉じた。 あんまりにも簡単に扉は締まって。 あんまりにも簡単に恋なんてものは終わるんだ、と。 遠い記憶の奥にあったその答えを思い出した こんなものはやっぱり、私には――なにも残さない
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1941人が本棚に入れています
本棚に追加