1941人が本棚に入れています
本棚に追加
動こうとしない身体
さっきまであんなに眠くて仕方なかったのに。
ドアにもたれかかったまんま、廊下の遠くを意図せずにずっと眺めた
ダメ、って。
どういう意味なんだろう。
まさか、もう。――これで、おしまい、って事?
恋愛なんか、って思ってた
それでやっぱり
私なんかには、要らなかったんだ、と。
諦めて扉を閉じた。
あんまりにも簡単に扉は締まって。
あんまりにも簡単に恋なんてものは終わるんだ、と。
遠い記憶の奥にあったその答えを思い出した
こんなものはやっぱり、私には――なにも残さない
最初のコメントを投稿しよう!