1940人が本棚に入れています
本棚に追加
「吉住は優秀だ、勉強させてもらうといい」
「――はい、そのつもりです」
植原はそう言うと、ポンと蓮見の肩に手をのせると、部屋から出ていった
嫌な空気を残して行った植原を横目に追って、パチっと蓮見と視線が絡まった
「勉強、させてあげれるかしら」
「――充分」
ニコリ、と微笑むその余裕の表情に、胸がチクリと痛んだ
勉強、ね。――確かに。
仕事のことなら何でもわかるのに。
そんなことを考えていたら、蓮見も椅子をひいて輪の中に混ざってきた
最初のコメントを投稿しよう!