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私が渋い顔で直美を見ていると
「気になります?」
蓮見の、声。
「まぁ、それなりに。アッチがコケたら、大変でしょ。会社的には。利幅デカイんだから。」
「まぁ、そうですけど。僕的には、全然」
「どうして?」
「ウチが基幹ブランドの座につけばいいだけでしょう?――植原さんの力がどれほどのものか」
その瞬間蓮見の口角がゆっくりとつり上がった
「――ま、お互いお手並み拝見、てとこですね」
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