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蓮見の、そんな野心剥き出しの顔。
――初めて見た
「じゃ、明日の朝には全てセット出来るようにしておきますので、宜しくお願いしますね」
すっ、と立ち上がると、蓮見は静かに企画室から消えていった
「恐ろしいくらいスマートな男ですね」
直美がぽつりとそう呟いた
「……ほんと」
何もなかったかのように。
淡々としているあの余裕の姿に、ずっと胸がキシキシと音をたてていた。
蓮見はもしかしたら、
私側の、人間なのかもしれない――。
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