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会社を継ぐ者としての自覚、それがはなからあった俺が、自ら祖父に頼み、大学を卒業してからこの会社に縁故で入社――という経緯になる。
そして、俺が配属されたのが――植原、吉住が率いるブランドだった
自社では経験の出来なかった、"確実な勝ち戦"を
ここで初めて経験した。
売れる、という前提での営業業務は、何をやっても面白いほどにうまくいく
業務に底がなく、数字を作る事に対して純粋に貪欲になれる
その内に、他との違いを捜しはじめ
見つけたのが――吉住耀子だった
圧倒的なビジネス戦略の成功
現場を踏まえた上での的確なデザイン配分、現物の仕掛かり数量
プラスアルファで売上予算を上回るヒット商品の積込。
誰もが口にしていた。
このブランドは、植原ではなく、吉住が支えている、と。
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