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自信は、あった それなりの女性経験はあるつもりで、女の扱いもわかっていたはずなのに。 ――この人にだけは、通用しない いや、――どうしてそう思ってしまったのか。 ムキになっていたのは、俺のほうで。 目の前で、俺を見上げるその瞳が、どうしても自分を見ていない気がして。 それが、男として、なのか ――何なのか。 心の中でモヤがかかって、気がつけばマンションを後にしていた どうして。 何が、不服なんだ
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