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声が出せそうになくて、シーツに顔を埋めたまま黙っていると、蓮見の唇が背中に触れた ビクンと反応してしまった身体に 「まだ足りないですか?」 そう嬉しそうな声が背中に響く 「……いじわる」 「御希望ならば」 そう言って、背中につけた唇から、暖かな温もりを与えてくる 「――ま、まっ」 そう声をひねりあげた瞬間、私の身体をグルリと勢いよく回転させると 「待って、はナシです」 そう言って抱き寄せた。 まだ、――身体が。 「はす……」 ――怖い。 どこまでも、与えられるものを欲する自分が。 飽きたらない、身体が。 息は上がっているのに、蓮見の身体に触れあうたびに、夢中になる 「――す、き……」 「――え?」 「隙間なんか、……ない」 脳から突き抜けるような感覚と共に、言葉が切れ切れに口から自然と出てくる 「私との間に。隙間……」
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