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声に、熱がまだこもっていて 今は蓮見しか見えなくて、暗闇の中にぼんやりと浮かぶ蓮見の瞳が―― やけに、冷たく、見えた 「――はい」 声は、甘くて。 でも、瞬間、気が付いてしまった 蓮見の甘い声は、いつも冷静で それでいて、やっぱり その返事と私の間には、 隙間がやっぱり、まだ開いていた
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