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混ざり、あう
蓮見に触れられるたびに、胸の奥がチクチクとつつかれたような小さな痛みと、その感触から与えられる小さな波が。
至る所で、化学反応を起こしたみたいに膨張して私を襲う。
男に抱かれて、逃げれなくて
男に抱かれて、離れたくないなんて
そんなこと、全てが初めてで。
――蓮見の体温が、気持ちいい。
「――蓮見、くん」
物欲しそうな声を出した自分の声が部屋に響く。
欲しくて
――欲しくて。
「口、開けて」
カチャン、と蓮見のベルトか床で音をたてた
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