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――私に、媚薬(蓮見)の効果は
あった、のだろうか
「吉住さん、ラヴィンソンとアティロンと、次の新ブランドの立ち上げまで
大丈夫ですか?」
「なに言ってるの、貴女もやるのよ」
「えっ!?」
驚いた顔をした直美が私を見ると、そ知らぬ顔をした中山にも声をかける
「中山もよ」
「ええっ」
アティロンは、直美に
ラヴィンソンは、中山に
私は、二人にブランドの未来を託す事にした
「みっちりしごきあげるから、男になんかうつつをぬかしてたら、クビにするわよ」
「「そんなぁ」」
そう、私には
自分の分身を育てあげるというミッションが与えられている
自分だけが、辞めてしまうのは
それは、これまでよくしてもらった会社に対して、あまりにも恩知らずな気がして
それで、新ブランドがそこそこ軌道にのれば
私は、ネクストに――
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