1009人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
蓮見の小言1
「耀子さん」
「ちょっと。会社でその呼び方やめて。」
深夜の企画室。
相変わらず、今日も耀子さんは残業中。
早く帰って抱きたいんだけど。
このヒト、どこまで仕事煩悩なんだ。
「誰もいないからいいじゃん」
「タメ口禁止」
「ナニ、そのプレイ」
「プレイじゃない。仕事中!!」
――嘘だろ?
服脱がせたら、俺のイイナリな癖に。
「邪魔すんなら先帰って」
「もう時間ですけど。」
「毎日毎日迎えに来なくってもいいわよ。」
うわー。
そーゆーとこ、嫌いじゃない。つか、むしろ好物な場合、俺って。
「蓮見君」
「はいはい」
「これ、発注数量、足りてないわよ?」
こ、このヒト……。
「売上とる気あるの?」
後で泣いて許して、って言っても絶対許してやんない。
「ちょっと、聞いてるの?」
このツンが、後でギャップ萌え、なんて。
結局、ハマってんのって。
俺の方?
最初のコメントを投稿しよう!