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蓮見の小言2
――ああ、もう。
唇が重なれば、身を任せてきて。
と思えば、すぐに逃げ腰になる。
引き寄せても
なんて言って言いくるめても。
なかなかペースを掴ませない。
そのくせ、掴めば柔らかい肌に、
絡まれば、とろけそうなくらい。淫らな舌先。
冷静さを失えば逃がしてしまうし、
冷静になろうとすれば、また引き込まれて。
とっくに、我慢の限界。
計算なんかしてないくせに、
のみ込まれる。
時折、困った瞳を潤ませて。
どうやったって、もう。
どうにかしてでも、抱いてしまいたい。
今更、止めれない。
し、止まりません。
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