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何かに呼ばれた気がして、俺は目を開けた。
辺りは薄暗く、一瞬目を失ったかと焦ったが、ゴツゴツした岩が見える。
どうやらここは、深い洞窟のようだ。
『ディロイ、おはようございます』
ジュンナ、おはよう。
ところでここは何処なんだ?
あの時は確か森で……そうだ、バースサーペントを食べて進化したんだったな。
それから……急に意識が薄れて……あ!
全部思い出した。誰かに話かけられたんだ。
ジュンナ、教えてくれ。
あの後何がどうなったのか。
俺はジュンナにそう尋ねた。
そう間を開けずに、ジュンナは答えてくれた。
『……丁度良いですね。
私も、ディロイに話すことが……いえ、話さなければならならい事が幾つかありますから』
それからジュンナは一息整えてから、さらに言葉を発する。
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