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当然家に帰ってから、
「ホラ、詳しく話せ」
玄関に入るなりキスされながら、責められて。
ワンピースのファスナーの音。
衣擦れの音がして、肌を布が滑り落ちる。
彼のくちびるも滑り、首筋に湿った感触が。
「ん・・・ぁっ」
抱き上げられて、
寝室にそのまま連れて行かれ。
「ココ・・・触れられた?」
「こういうコト、された?」
言葉で確認されながら、
責められ続け。
「すっげ・・・絡んでるね」
「イヤ・・・」
恥ずかしさで頭がどうにかなりそうになる。
「元カレと会って、どうだった」
身体に刺激を与えながらも訊いてくる。
「な・・にも・・・・っ」
漏れる声の合間に答えた。
「---2本・・・」
「~~~~っ」
耳元で囁かれ、増す刺激に耐えられず、身体が仰け反ると---
「---っ!!」
鈍い衝撃がして、激しく身体が揺らされた。
「紅羽・・・オレだけにカンジてて」
東條の声も、掠れて響く。
わたしに覆いかぶさって、
両頬を手で挟み固定して、
わたしを捕えて離さない、強い瞳。
軋むベッドの、
スプリング。
お互いの荒い息遣いと、
---オト。
部屋に響くその音達にまた羞恥を覚えて、
乱れてゆく---
いつもわたしの方が先に真っ白な世界に連れて行かれてしまう。
もう少し、余裕が欲しいな。
彼の表情、もっと見たいな。
そう思うのはいつも、気を失ったあと。
彼に強く抱き締められたまま目を覚ます。
---何時だろう。
薄いカーテンの向こうはもうすっかり暗かった。
また後ろから抱き締められていて、彼の腕がわたしの身体に絡んでる。
その手をそっと取って、
口元に運んで、
キスをしたら---
「やっ・・・」
その手はするりと動いて、柔らかい所をそっと撫でる。
「起きてたの?」
後ろに半身を返して、彼の顔を見る。
「んー」
まだ眠そうな、とろんとした表情(カオ)。
可愛いな。
こういう時の彼は。
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