第4話 元カノ元カレ

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当然家に帰ってから、 「ホラ、詳しく話せ」 玄関に入るなりキスされながら、責められて。 ワンピースのファスナーの音。 衣擦れの音がして、肌を布が滑り落ちる。 彼のくちびるも滑り、首筋に湿った感触が。 「ん・・・ぁっ」 抱き上げられて、 寝室にそのまま連れて行かれ。 「ココ・・・触れられた?」 「こういうコト、された?」 言葉で確認されながら、 責められ続け。 「すっげ・・・絡んでるね」 「イヤ・・・」 恥ずかしさで頭がどうにかなりそうになる。 「元カレと会って、どうだった」 身体に刺激を与えながらも訊いてくる。 「な・・にも・・・・っ」 漏れる声の合間に答えた。 「---2本・・・」 「~~~~っ」 耳元で囁かれ、増す刺激に耐えられず、身体が仰け反ると--- 「---っ!!」 鈍い衝撃がして、激しく身体が揺らされた。 「紅羽・・・オレだけにカンジてて」 東條の声も、掠れて響く。 わたしに覆いかぶさって、 両頬を手で挟み固定して、 わたしを捕えて離さない、強い瞳。 軋むベッドの、 スプリング。 お互いの荒い息遣いと、 ---オト。 部屋に響くその音達にまた羞恥を覚えて、 乱れてゆく--- いつもわたしの方が先に真っ白な世界に連れて行かれてしまう。 もう少し、余裕が欲しいな。 彼の表情、もっと見たいな。 そう思うのはいつも、気を失ったあと。 彼に強く抱き締められたまま目を覚ます。 ---何時だろう。 薄いカーテンの向こうはもうすっかり暗かった。 また後ろから抱き締められていて、彼の腕がわたしの身体に絡んでる。 その手をそっと取って、 口元に運んで、 キスをしたら--- 「やっ・・・」 その手はするりと動いて、柔らかい所をそっと撫でる。 「起きてたの?」 後ろに半身を返して、彼の顔を見る。 「んー」 まだ眠そうな、とろんとした表情(カオ)。 可愛いな。 こういう時の彼は。
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