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朝早く、俺たちは旅の準備をととのえて街を出た
まぁ見た目荷物はアルが持ってる背負い袋………リュックだけ
トシさんは天使だから二日酔いとかないけど、アルは酒が残ってて辛そうだ
アル「はぁ…」
トシ「仕方ねぇな……ほれ、これ飲め」
あ、あれは!
トシさんが渡したのは茶色い丸薬………ヤマナミー特製のにっがい薬だ
でもよく効くらしい
アル「おぇっ!?にがっ!?」
アルは水で流し込んだけど、直ぐにスッキリしたようで不思議そうな顔をしていた
トシ「山南さんの作る薬は効果抜群だが、味がなぁ…」
ヤマナミーはとりあえずトシさん達で実験してから味を調整してるんだけど、皆は知らないんだよ
直ぐに飲みすぎる彼等にはいい薬ですってヤマナミーは言ってた
んで!アルも元気になったし、森の中を移動中
尊「こんな苔が薬になるんだ!へぇー!」
知識を検索しながら、目についたものを片っ端から採取
でも移動速度が速いから特に遅れてるわけじゃない
トシ「ん?……二人とも、警戒しとけ」
アル「……あぁ、よく気がついたな」
尊「何が?」
二人がいきなり立ち止まって警戒しだした、俺も一応気配とか消してるけど、更に周りに気を配る
トシ「血の匂いだな……こっちか」
アル「あ、行くんだ…」
成る程、俺は戦場に出たことないし、狩りもしたことなかったから気がつかなかったけど
木の影に隠れながら進むと、確かに血の匂いがしてきた
うーん…血の匂いで思い浮かぶのがエニーちゃんなのが悲しいところだね
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