第1話
2/4
読書設定
目次
前ページへ
次ページへ
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/
6ページ
男なんて。 亜里沙は、図書館に向かうバスに揺られながら、心の中でひとりごちてみた。 そうして、その後に続くべき言葉をいくつか思い浮かべてみてから、小さく、でも確かに重たい湿り気を帯びた溜め息をついた。 男なんて、男なんて。 亜里沙は、自分が男の力を頼らなくても生きられる強さを持った女であればいい、と思った。 それはもちろん、現実が全く真逆であることを熟知しているが故の、かなしい妄想だった。
/
6ページ
最初のコメントを投稿しよう!
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
本棚追加
0
スターで応援
0
スターを送って 応援しよう!
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!