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「本当!? やった!!
ありがとう!!」
「お、おう……」
今にも飛び跳ねそうな勢いで喜ぶ森下。
――満面の笑みってこういうものを言うんだな……。
なんて思わせるほど、奴の笑顔は魅力的だった。
「じゃ、帰るか」
「うん!!」
大きく頷くと同時に、鞄を背負いなおす小さな手。
――もし、俺が奴と付き合えたなら、あの手を握ることが出来るのだろうか?
そんな柄にもない考えを頭から振り払いながら、俺は森下の隣に並んだ。
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