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「じゃあ、私こっちだから……」
「おう、気を付けて帰れよ」
「うん、ありがと」
分かれ道。
彼女の可愛らしい後ろ姿を見送ってから、俺も自分の家に向かって歩きだす。
「はぁ……」
今さっきまで高ぶっていた気持ちが、一気に萎むのを感じる。
学校でずっと話して、おまけに下校も一緒にして……。
それでもまだ彼女といたいと思ってしまう俺は、よほどの欲張りなのだろうか?
それとも、恋とはこういうものなのだろうか?
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