その男最強につき…

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ザワザワ、ザワザワ、ザワザワ 多くの受験生が賑わうここはヴァイス高校の試験開場のひとつ、カイジ広場だ。 一般に魔法使いの試験は二回に分けられる。 第一試験は実技試験、つまり魔法や武器による戦闘試験だ。 続いて第二試験は筆記試験、魔法と武器の知識、魔法の歴史についての試験だ。 よく試験の順番替えろと言われるらしい。 「では次に受験番号1831番のデビルス・タング前へ」 「はい…」 デビルス・タング(devil's tongue)とはここでの俺の仮の名前だ。 「次に対戦相手の受験番号1832番ロシア・マリア前へ」 「はい!」 どうやら俺の相手はこの金髪ロングの女のようだ。 実技試験の得点は勝ち負けや試合の優劣に関係なく、実力を観客席から覗く試験管に公平に判断される。 こんなガラスの実験用具に査定されるとは…これは魔法道具なのか?
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