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俺たち二人は観客席から次の試合を眺める。
そして試合が後半に差し掛かった所でマリアが反応する。
「あらあの受験番号3657番と3658番の女の子…」
「なんだ知り合いか?」
「いえ、知り合いではないけど二人とも結構腕のある魔法使いよ。
前者は植物系の魔法使い、後者は魔法より武器に手慣れた珍しい魔法使い。ちょっと高度な闘いが見れるかも知れないわね」
「へー、あの二人がねぇ」
一人は青髪ショート、もう一人は赤髪ロングの対照的な二人だ。
「あらその赤髪、久しぶりねロッソちゃん」
「うわっ!よく見たらアスルやん…こりゃ勝ったも同然やな」
「なっ!むかっ!」
試験場で互いに睨み合う二人、今にもヒバナが飛び散りそうなピリピリとした空気が全体を覆う。
「二人同士は知り合いみたいだな」
「ええ、互いにそれぞれ東洋系の有名貴族らしくて、ただ何か因縁があって仲が悪い貴族らしいわ」
「貴族ねぇ…」
重い雰囲気に耐えられず試験管が始めの合図を送る。
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